絶対安全剃刀 / 高野文子


絶対安全剃刀―高野文子作品集
去年の前期だから一年以上前にとっていた授業で「田辺のつる」を扱っていて、私はその回欠席してて前回資料で知ったからどういう授業だったのか知らないけど、とにかく衝撃だった。私は殆ど漫画は読まないから、こんなのあるんですか、と。そんで読んでみよう読んでみようと思いつつ一年越し。駄目だなぁ。
一回読んでもわからない、もう一回注意深く読んで少しだけわかった気になって、本当の部分は読んで自分に反響したものの中から探すしかない。みたいな。はっきり言ってないのにどーんと来るものって変な感触で好き。凄く冷めている感じがするんだけど全然冷めてないというか、えーそんなこと言わないで、もう知ってるから、わざわざ確認したくないから、っていうような人の嫌な部分を見せられて、その次の作品が凄くあたたかくほんわりしてたり、油断ならない。
漫画でこんなことをしている人がいるんだということが純粋に衝撃。撫で撫でしながら何回も読むと思う。