2月 読んだ本


おそれずにたちむかえ―テースト・オブ・苦虫〈5〉
もうエッセイはいいよ。長編をお願いしますわ。
それにしても いまVAIOのCMに出てるおじさんは、何かの加減で町田康に見える坂本龍一だと思ってたら、町田康に見える町田康だったんですね。変な眼鏡かけてないと案外ステキですね。東京でライブもお願いしますわ。


卵の緒 (新潮文庫)
Yonda?くんのブックカバー目当てで買ったのを消化。いい話だったと思うよ。


ほかに誰がいる
「肝、焼ける」しか知らないで、そんな感じかしら、と思って読んでると、とんでもないサイコさんが出てきてびっくりした。びっくりして、なんでそんなにそんななの? ってついてびっくりしたまま読み読み、夜が明けた。
まったく理解出来ない、なんなのこの人こわいこわい、なのに、タマイとかねずみとか、面白かったなー。不思議。なんだったんだろう、っていう読後感。


絲的メイソウ
1編が、煙草を一服するのにちょうど良い長さ。けむりを吸いながら読んでると、なんか自分もおっとこまえになった気がする。


アメリカ (角川文庫)
カフカ先生の長編はかったるくってやってらんなくて挫折しっぱなしなんだけど、やっと1つ読了。それも楽しく。未完のようだけど、終る時には、カールが不条理に殺されるか呆気なく死ぬかしそうだから、勝手に想像さしてもらえて良かった。
ママに持たされたサラミソーセージを大事にとっておくカール、理屈っぽく大人に歯向かう少年カール、純粋なのに故郷に子供がいるカール、変な奴の長い話をたっぷり聞いた。


一人の哀しみは世界の終わりに匹敵する
聖書を知らないから、よくわかんなかったけど、たぶん聖書に書かれてることを現実の学校とか恋人とかに置き換えてるんだろうね? わかんない。
でも、聖書が元ネタだ! って、厳かな気持で読んでしまうけど、パロディっぽい、鹿島田真希の本では味わったことのないような可笑しみがあって、面白がって良いのか? と思うと全面的に面白くなってしまって、バランスがとりづらいというか、面白がっていいんですか? 笑ってもいいんですか? って、キリスト教徒でない私も、ちょっとおっかなびっくりでした。